自分のセールスポイントは何か、その裏側にある欠点は何か、それを自覚しなければ一流への道は歩けない。
- 鳳凰 ネックレス /天然石 風水グッズ 中国雑貨の廣友
- Amazon.co.jp
みなさまご覧になりましたでしょうか?第30期鳳凰位決定戦初日の放送を。卓上に広がる小宇宙の中で数々のドラマが生まれゆくこの感じ、やはり大きな舞台での対局は良いですね~^^
第30期鳳凰位決定戦 初日
http://live.nicovideo.jp/watch/lv165050349
●第1回戦 東1局 ドラ:⑤p 親:沢崎
西家の藤崎がターツ不足の手格好でペン③pの愚形ターツもあるが、1枚目の西から積極的に仕掛けピンズのホンイツへ。
そして同じくピンズのホンイツをしていた親の沢崎がメンホンチートイツの聴牌をし、中単騎でリーチ!
そして藤崎はオリに周り、沢崎の1人聴牌で流局。
解説席にホンイツ評論家の佐々木寿人が居る中でいきなり沢崎と藤崎にホンイツ手が入るという、「今日のキーはホンイツだな。」という幕開け。←ほんとかよw
●東1局1本場 供託:1 ドラ:①p 親:沢崎
藤崎、役牌の發を重ね、早々に仕掛けを入れる。前局の仕掛けは不発に終わったものの、今度はドラドラで手格好も整っている。
しかし、マンズ六七mからのツモ七mをツモ切って狭く受けた為、【七七七234①①南南 ポン發】の聴牌を逃してしまう。
そしてファースト聴牌は瀬戸熊。
場に2枚切れで自分でも1枚使ってる目に見えて薄いカン8s聴牌。
ピンズの形が②②③④④⑤と2メンツ見れる手格好だけに、聴牌取らずの選択をする人もいるかもしれないが、瀬戸熊プロの選択は打④pでの聴牌どり。
そしてお見事、伊藤から8sを出アガリ1300は1600+供託1本の収入を得る。
一向聴形で三mを残していればニ五m待ちのピンフツモあがりもあったが、早い巡目から仕掛けをいれた藤崎の河にソウズが高いのをケアしつつ、ドラ傍のピンズ下の良形を活かしてのアガリも考えた秀逸なアガりであった。
しかしこのアガリには舞台裏もあった。
南家の伊藤はこのツモ一萬をツモ切り。仕掛けている藤崎が中を切っているが、この有効牌の一萬を切って中を抱えてしまう。
人によっては受けを残したいと考える人もいるのかもしれないが、1回戦の東1局でこの消極的な構えは如何なものかと。いや、消極的なのは構わないが、やはり有効牌は残さないと…優孝さんだけに。 ←おい
ここで一mを残していると、
次巡ツモ5sで東切り。【34456⑥⑧一三四五五六】
次巡ツモ4sで3s切り。【44456⑥⑧一三四五五六】
次巡ツモ⑤pで⑧p切り。【44456⑤⑥一三四五五六】
次巡ツモニmで五m切り。【44456⑤⑥一ニ三四五六】
これでピンフ高め三色の聴牌。
高め④pは親が1枚切ってる状況。普段自分が打ってる一発裏有りだとリーチするんですが、Aルールだとどうなんだろ?
ドラもなく安めだと結局ピンフのみの手だし、ピンフのみはダマというセオリーに従ってダマにするのか?
仕掛けてる藤崎との捲り合いで高めロンの満貫もあるのでリーチといくのか?
この辺はワタクシには分かりませんが、少なくともこの手順で鮮やかに打ってると瀬戸熊の聴牌打牌④pをロンあがりで3900は4200+供託1の5200の収入を得ていた…か、もしくはリーチしてたら瀬戸熊プロも④pを切らずにカン8s聴牌という形にもならなかっただろうからアガりに関しては不明だが少なくとも8sでの放銃は無かった。
つまり、相手のエラーに助けられ、ともすれば放銃に回っていたかもしれない局面で瀬戸熊プロは本来無かったはずのアガリをモノにした。
まぁ~伊藤プロがアガリ逃したのかどうかは瀬戸熊プロの視点からでは分からないですが、こういうアヤで戴いたツキをキッチリ掴んで逃がさないよう戦うのこそ、態勢派の麻雀の強いところ。
この瞬間、この半荘のトップは貰ったな!と確信しましたね、ええ、ええ。
●東2局 ドラ:4s 親:瀬戸熊
この局から瀬戸熊プロの怒涛の連チャンが起こるのかと思いきや、
藤崎プロのメンホン七対子が炸裂!
放銃した沢崎は、少しでも警戒していれば現物の⑧p切りとなっていただろう手格好だけに微妙な放銃にも見えるが、それだけ忍者が忍んでいたということなのか?!
このメンホンチートイにはホンイツ先生もアッパレでしょうか?w
しかしどうにもこの2つの事象はきっちりとした手順で戦った上での放銃とは言い難いだけに、今日は瀬戸熊&藤崎DAYになってしまいそうな予感。
●東3局 親:藤崎 ドラ:三m
ドラ暗刻になって聴牌した瀬戸熊が58s待ちでリーチ。しかし山には8sが1枚だけ。
だがし、東1局1本場のアレを目撃したワタクシには残り1枚の8sという待ちになってる時点で「アガりはもろた!」と見てましたね、ええ、ええ。
ほらね★ w
●東4局 親:伊藤 ドラ:七m
満貫親っかぶりさせられた藤崎が4巡目に聴牌。ドラ切りリーチでのピンフドラ1の①④⑦p待ち。
このリーチに真っ直ぐ打って放銃したのは瀬戸熊。親っかぶりで戴いた分の4000点から3900の返金w
●南1局 親;沢崎 ドラ:2s
6巡目、瀬戸熊がチートイツの聴牌を入れリーチ。河が【中西東發②六】と全くチートイツっぽくなく、宣言牌の筋とはいえ九mは端牌。全くの盲点となる待ち。
これに九mトイツ持ちだった藤崎が放銃し、3200を再び瀬戸熊へ。
この2局の放銃は互いに早い聴牌で待ちが優秀といったことによるものなので、態勢に影響を与えるようなものではないでしょう。
●南2局 親:瀬戸熊 ドラ:2s
役無しドラ1のカン③p待ち聴牌を入れていた伊藤、ツモ④p。
5sが2枚切れているのでうっかりツモ期待ならカン③pの方が優秀だが、どうせ良形変化を見てダマにし続けるなら打②pでソウズとピンズ両方の変化を見た方がいいのは猿でも分かるところ。
しかし3sが2枚飛びということを気にしてか、この④pをもぎってダマ続行。
そしてこれを裏目と言って済ましていいのかという147s待ちの変化逃し。
ゆうこりんはこの半荘は完全に終了でしょうね、これでは。
一方親番の瀬戸熊プロ。手格好にストレートに打って5巡目に3sを切り、その後ひいてきてしまった2sを、一向聴でも先切りなどせず抱え続ける。単に3s引き戻しや2s重なりを見るだけではなく、この3s早切りを逆に利用して“ドラトイツ以上持ってるよ感”によるプレッシャーを与え、周りにめいいっぱい構えさせない見事な手順。
そしてなかなか手が進まなかったが、見事自分の聴牌を間に合わせる。しかもドラをメンツで使い切っての聴牌だけに、2s引っ張りが生きた恰好。
しかも、伊藤が147sへの変化を捉えてリーチときてたら7sが捕まり放銃orノーテンだったことだろうことから、またも優孝プロのミスに助けられた。
瀬戸熊、伊藤、2人聴牌で流局だが、得たものは瀬戸熊が大きい一局となった。
●南2局1本場 親:瀬戸熊 ドラ:六m
ここから瀬戸熊のブレイクが始まるのかと思って見ていたのですが、ファースト聴牌は沢崎。③⑥p中待ちの変則三面張。
これに対し、親番でリャンメン3メンチャンの一向聴だった瀬戸熊は中を1枚抱えている手恰好。放銃はほぼ免れえぬ感じ。
しかし、無筋の⑦pプッシュで中はすぐ出さない辺りは瀬戸熊ファンもシビれるところ。
結果は放銃で2600は2900の失点だが、きっちり聴牌打牌での放銃にこの局をまとめたところは見事の一言。
まぁ~中を先切りしてたら違う結末もあっただろうが、そこは手順上やむえぬところか。
●南3局 親:藤崎 ドラ:⑥p
ドラの⑥pを引き入れ、ドラドラで一盃口も出来た伊藤だったが、更なる打点向上を見て西のトイツ落としに行く。
まぁ~上家から出ればカン五mチーテンの④⑦p聴牌も入れれるし、それなら6sひいてきた時に仕掛けてるが2000・3900の聴牌へ変化と打点的魅力もあるので無い選択ではないのだが、
通常ドラドラで一盃口もあり、三色への道も見えるピンフ形の一向聴、門前聴牌を目指すのであればマンズをリャンカンにして西はヘッドとするのが常識的な選択なだけに、またも失敗しそうな予感・・・否、悪寒。
そして案の定というかなんというか、リャンカン形に受けていれば余剰牌を抱える余地が無いので残らなかった白が親の藤崎のチートイツに捕まり、沢崎のリーチを受けて一向聴のまま切り出され放銃。
更に痛いのはちょうどそこで七mをひいてリャンカン形なら聴牌していたという事実ね。ほんと今日の死神は出来が悪い。
●南3局1本場 親:藤崎 ドラ:2s
親の藤崎が仕掛けて2副露し、14s待ち聴牌。これに対し、カンニm聴牌取らずをしていた沢崎がツモ四mでのニ五m待ちピンフのみの聴牌。
七mビキで3面張&高め678の三色への変化もあるだけに、というかAルールでピンフのみ聴牌だし、ダマを選択する人が殆んどだと思うが、これをなんと沢崎がリーチ。
高くなる可能性がある手に蓋をして、役ありなのに1000点を2000点にする為にリーチ棒を出して、2副露してる親と一対一の捲り合い勝負にするっていう、メリットよりデメリットの方が目立つこのリーチ。沢崎は何を思ったのだろうか?
結果は最悪の藤崎へ4sでリー棒付きの放銃。
ただ、次巡絶好の七mビキで高め三色の三面張へ変化してたので結局はリーチしているだろうし失点数は同じかもしれないが、視聴者としてはなんだか気持ちの悪い一局となった。
●南3局2本場 親:藤崎 ドラ:7s
2巡目に出た1枚目の發を鳴き、ホンイツで早々に仕掛けを見せる沢崎。ターツ不足での仕掛け始動だったが、仕掛け後に有効牌連続ビキで手が伸び【22345中中南南東 ポン發】の一向聴に。
一方、この局はぶっちぎるんじゃないかという私の見解は見事に外れ、2着目へ後退してしまった瀬戸熊プロ。
唯一のメンツ部分を壊し、ドラドラ固定の8s9s落としを敢行。
ピンフドラ1じゃ沢崎の仕掛けにぶつけるには見合わないとの判断か?!はたまた沢崎の手がホインツっぽく見せているが実はトイトイ崩れのドラドラの手という可能性も捨て切れないからか?!
そしてタンヤオドラドラでリャンメンリャンメンの一向聴となった瀬戸熊プロ。
この手は勝負手に育ったし、相手が聴牌してると判断したら聴牌打牌での勝負とするが、まだ張ってないと判断ならロン牌になる前に先切り。
この手は攻めると判断した時はダブ東先切りも使う瀬戸熊プロだけに、張ってないとの判断ならここは先切るよね。
そして沢崎プロにポンテンが入り、2s中の待ち。
で、すぐさま掴む中。
しかし今度はさすがに2副露入って聴牌してる可能性が高くなったのでこの中は聴牌勝負の牌。
そして沢崎、ドラの7sを持ってくる。
手出しの8s9s、そして南を勝負してき、直後少考後に手出しでニmも入った。ドラトイツ以上の勝負手が入ってる可能性は当然分かり、ニm切りに少考が入った意味を探ると聴牌しダマで満貫目があるからダマを選択という可能性も見える。
ということでなのか、気迫負けしてなのか、打2sでドラ表のカン6s待ちに待ち変え。
で、この2sをチーテン入れ、中を勝負する瀬戸熊プロ。
危険牌を抱えていないところからなら当然入れるであろうチーテンなのだが、タイプ的に「この大三元への放銃もある中を勝負するのは門前聴牌した時だけ!」とするのかと思っていたんですが、まだまだ瀬戸熊プロを分かってなかった^^;
とまぁ~それはおいといて、先ほどまではロン牌だった中ですが、この2s切りによってロン牌ではなくなり、この2s切りでタンヤオドラドラの五八m待ち聴牌を入れれた瀬戸熊プロ。次巡再び超危険牌の白を掴むも勝負し通す!となれば結末はいわずもがな。
沢崎プロから八mを討ち取り、3900は4500のアガリ
この間に藤崎も147s待ちで聴牌を入れ、なんとも面白い一局となった。
●南4局 親:伊藤 ドラ:2s
ドラ2s多くね?・・・というのは置いといて、2巡目に親の伊藤が⑤pと發のシャンポン待ちで聴牌し、リーチ!
この親リーチに対しても逃げなかった瀬戸熊。⑥⑨p待ちのゲンバリピンフ聴牌を入れ、沢崎から出アガリ。この半荘をトップで終える。
そして2回戦、起家の瀬戸熊が藤崎とのリーチの捲り合いも制してメンタン一盃口の7700を伊藤から出あがったところで「こりゃこの初日は瀬戸熊プロの日になりそうだじぇ~」と思ってたんですが、終わってみると…
第30期鳳凰位決定戦初日(1~4回戦)結果
藤崎 智 +76,3pt
瀬戸熊 直樹 +0,2pt
沢崎 誠 -28,8pt
伊藤 優孝 -33,2pt
あれま、忍者DAYでしたw
他にも面白い局はいっぱいありましたが、紹介はまた後日にでも
- 麻雀麒麟児の一打 鉄鳴き―近代麻雀公認/堀内 正人
- ¥500
- Amazon.co.jp
ぷり