無理だから諦めるんじゃなくて、諦めるから無理になる。
「ムリムリ、どうせ無理だよ!m9。゚(゚^Д^゚)゚。プギャーッハハハヒャヒャヒャヒャ」
と、笑うヤツを 笑え!
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第8回MONDO名人戦 予選第10戦
対局者: 前原雄大 × 森山茂和 × 新津潔 × 土田浩翔
実況:土屋和彦 解説:馬場裕一
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東1局 親:前原 ドラ:1s
9巡目 親番、前原プロの手牌
一二三五六七3566⑦⑦⑦ ツモ‐四m
4sは場に2枚切れ。卓メンツ的に相手は344とか445とかをリャンメン固定する打ち手が揃ってるように思え、山0だって十分ありうる待ちだろう。
親リーの強さを使って抑えつけリーチとするなら即リーだったろうし、実際問題抑えつけれるかは微妙な状況である。
というのも、4巡目に森山プロが場に切れてるわけでもない中のトイツ落としをしている。実際は2向聴からのトイツ落としでしたが、シンプルに読むなら平和・タンピン等のリャンメンリャンメンの一向聴と読むことでしょう。そして自分がガラクタなのもバレてるし、そんだけ手になってる状況から簡単に降りてくれる相手ではない。
それらを踏まえると、リーチといくには微妙な待ちと状況である。役ありになったとはいえ出るとも有るとも限らない待ちで聴牌を続けるよりは【一二三四五六七566】の一向聴に戻した方が戦えるだけの手に組めるように思う。
しかし前原プロの選択はリーチ!タンヤオの1ハンが出来てリターンが増え、推定1シャンテンの森山会長との1対1の捲り合いをするのに見合ったということなのか?!実に若々しいリーチである。
そして案の定、森山会長からメンタンピン一盃口で追いかけリーチが入り、捲り合いに負けて満貫放銃。しかしスタイルは貫いて戦った上での放銃なので、本人的には「まぁ~いいでしょう。」といったところか?
東2局 親:森山 ドラ:1s
5巡目、森山プロの手牌
11345⑥⑦ニ三六東東東
ダブ東暗刻でドラドラでリャンメンリャンメンの一向聴。先ほど2シャンテンからの中トイツ落としという深く打ったのが上手くハマって満貫のアガりをモノにした次局にこれ。こりゃ今日は森山会長が噴くな、ガレナー的に…と思ったんですが、
8巡目、前原プロから中ヘッドの五六七八九の四七m待ちでリーチが掛かる。
直後森山プロの手牌
111345⑥⑦ニ三東東東 ツモ‐2s
暗刻リャンメンリャンメンのシャンテンは絶対リャンメン聴牌が組める超良い形。ここで森山プロは打三mとしてしまう。
ソウズの形が連続形で良いとはいえ、⑥pや⑦pの縦重なりが聴牌にならないし、ソウズが先に埋まったら結局⑤⑧p。それにドラ1sでソウズの25s36sが一四mより優秀という場況なのかも微妙な状況。ここで三mに手が掛かるというのは、放銃を恐れての選択に思える。最終的にドラが出て行くのが嫌だと、怖いと、そういう選択。
森山会長が普段解説で言っていることからいくと、前局の良いアガりを受けてこの局この手牌は完全にGOサイン出す局面。ドラ傍だろうが、ドラだろうが、自分の都合で最善手を選択して打つべき局であったはず。自分の理論を信じ切れなかった男に待っていたのは勿論…放銃である。
解説席に居る時の森山プロが打っていたなら、2sツモ切り、ツモ一mで打1s聴牌、ツモ四mで打一m、前原プロから出た⑧pをロン、12000!となっていたはず。
失ったのは1300だが、態勢論的にはもっと大きなモノを失った一局であったと言えるだろう。
東3局 親:新津 ドラ:發
新津プロのダブ東仕掛けが入る中、森山プロが…
三三三七八九⑦⑧⑨79發發
の三色ドラドラのカン8s待ちでリーチ!
河が【5s・5s・中・北・西・一・2s・2s】というwwww
これに対して前原プロが、
ニニニ四五③③⑤⑥678發 ツモ‐六m
で、タンヤオの④⑦p待ち聴牌。そしてアトミックリーチの一発目にも臆することなくドラを叩き切って追いかけリーチ!
そして⑦p一発ツモ! つ、つよい…(°д°;)
東4局 親:土田 ドラ:西
森山プロのホンイツ仕掛け聴牌が入る中、前原プロに…
一二三四五六②③④34西西
という平和ドラドラの聴牌。キャラ的にリーチでぶつけて行きそうなイメージのある前原プロですが、ピンズ染めの森山プロの河に2sがあるのを使い、直前に土田プロに切られて2s場に3枚なのも受けて、きっちりダマで新津プロから2sを出あがる柔のアガり!3900!
普段剛胆なだけに、こういう柔を出してきた時の効果は抜群ですよね!
南1局はドラドラでリーチを打った土田プロとドラ単騎チートイで聴牌した前原プロの二人聴牌で流局。
南1局1本場は平和のみで新津プロが前原プロから出あがり。
南2局 親:森山 ドラ:八m
前局の交わし手炸裂で今シリーズ好調の新津プロの状態が一気に回復したのか、タンピンドラ1高め一盃口の④⑦p待ち聴牌。この半荘にあまり手ごたえが無い進行が続いたからなのか、トータルポイントがあるからということからなのか、ダマを選択。
そしてこのチャンス手を潰したのが、平和高め一盃口をダマにしてた土田プロ。
自分の位置エネルギーの低さを理解し、ドラ表受けの残るドラメンツも出来ないし、ドラも重ならないという独自のエネルギー状態理論を使ってドラターツを払っていっての見事なアガり。
加点は2000点だが、今シリーズ燻ぶっていた土田先生にとっては大きな大きなアガりとなったことだろう。
南3局、新津プロの親リーが入る中、前原プロが食いタンドラドラの②⑤p待ちをツモあがり、1000・2000。
南4局、親の土田プロがメンピンツモドラ1の26オールをあがってトップ目に。続く1本場はリーチを打った森山プロの1人聴牌で流局。
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【 結 果 】
土田 32300 +43,3pt
前原 31800 +11,8pt
森山 26600 -13,4pt
新津 8300 -41,7pt
土田プロがトップを獲ってトータル5位に浮上。
残り各者2戦。前原プロが当確。新津プロもほぼほぼ大丈夫だけど、残り2戦で2ラスひくと予選敗退もありうる。
森山プロは2着3着でも大丈夫そうですが、次トップさえとっておけば最終戦はラスでも残れそうだし、かなり良い位置にいることは間違いない。
金子プロもポイント的には残り2戦の着順条件は森山プロと似た感じのように思えるが、いかんせん現在4番手で合わせられちゃうポジションなだけに、森山プロよりはちょっと気合入れて頑張らないといけないところか。
土田プロはトップ3着、2着2着みたいな感じにはしたいところで、
残り3名はトップ・2着が最低ラインって感じかな?
勿論、デカトップ者が出るなど素点の動きが激しい場合はその限りではないが、単純に各プレイヤーが指針として頭に入れて戦うのはそんな感じになるんではないかと思われ、そのことを頭に入れて視るとより一層対局者の選択の意図を探れるようになって条件戦ならではの面白さが感じられるようになるのではないでしょうか?
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次回 予選第11戦
金子正輝 × 小島武夫 × 前原雄大 × 森山茂和
自由に伸び伸び打てる前原プロ。森山プロよりは上の着順で終わりたい金子プロに、金子プロよりは上の着順で終わりたい森山プロ、是が非でもトップで終わりたい、なんだったらデカトップで一気にマイナス返済しつつボーダー上の森山&金子をマイナスまで落としておきたい小島先生。各者の思惑が渦巻く中、どんなドラマが生まれるのでしょうか?乞うご期待!
ぷり