相手の目を見てはいけない、目に心を奪われてしまうからだ。
相手の剣を見てはいけない、剣に気が囚われてしまうからだ。
相手を見てはいけない、相手の気に吸収されてしまうからだ。
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先日放送されたリーグ戦第3節、今節も瀬戸熊直樹という男の凄さを痛感する一日となった。
一回掴み損ねて悪くなったところから4半荘の間に立て直せるかね?普通?w
そもそも良いとか悪いとか関係ないと点で思考する人間は一先ず置いといて、w
悪くなった時の姿勢として、我慢我慢の我慢の子とするのが一般的であり、瀬戸熊プロもしっかり我慢してる時間帯はあるんですが、
他のプレイヤーと違うところは、我慢して自分の番が来るのをただ待つんじゃなくて、自分のターンへ持ってくる為の機を逃さず掴む為、戦う姿勢は崩してしまわないんですよね、我慢してるときでも。そして相手のトーンが上がったらすっと守る構え。
一見普通のことのようだが、このメリハリの判断の鋭さは驚異的である。
正直昨今のリーグ戦での対局を見ていると、映像での観戦だけで瀬戸熊直樹の麻雀を分析しきる自信がまるでなくなってきた…。形だけ真似ても本質的な部分が理解できていないと意味がないし、かえって自身の成績を落とすこととなるだろう。
ドラが確かマンズの下だったと思う。三三六七④④⑥⑦⑧45677みたいな牌姿から、打7sとしたシーン。
この段階ではどのトイツを解しても速度は変わらないと思うが、次に五八mをひいてきて一旦シャンポン聴牌となった時、一手変わりとして待つ変化がピンズよりもソウズが残っていた方が三面張形だけでなく一盃口形でも打点が見込める聴牌へ変化するので優秀なのは言うまでもないことで、そんなことは瀬戸熊プロも百も承知。しかしその上でなお、打7sと選択する思考ね。
手形だけで打牌選択をしてしまわない、こういった選択に至る瀬戸熊プロの思考、その時みえてる景色、A1自戦記レポートで是非ともご教授頂きたいものである。
まぁ~それはさておき、この第3節でツボだったのが伊藤プロ。アマチュアの愛好家たちが観戦してる放送対局ってことを忘れてしまってるんじゃないだろうか…というぐらい、強さを認めた瀬戸熊直樹という強いプロとの対局を全力で楽しんでるような感じがして、なんか面白かったっすw
ワタクシ、死神萌えになっちゃいましたw
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そんな萌え神ゆうこりんが出場を辞退した為に、次点だった瀬戸熊プロがインターネット麻雀選手権2014に復活!!!昨日、ロン2にて対局が行われました。
対戦相手は勝ち上がってきたユーザーさん2名と、リーグ戦でも同卓していた猿川プロ。
ここでも瀬戸熊プロは強さを魅せるのか?!
※河でうす暗くなってる牌はツモ切り牌。
1戦目
東1局、親のタンヤオドラ1のダマテンに放銃。
親の対面さん。⑨p切っててピンズの横伸びはフリテン含みでちょっち嫌な感じだけど、親番なんでフリテン上等と手形で打ニmのヘッド固定で引っ付きのシャンテンに。理想は567のタンヤオ三色。
ここでタンヤオドラ1のシャンポン聴牌。ダマ。
マンズもピンズもリャンメン変化がフリテン含み。誰かからリーチが入って捲り合い上等!とするほど待ちが優秀ではない。かといって東発親番でこの聴牌を崩す気もない。ダマで拾っても3900。だったら「2人勝ち上がりのルールでいきなり親リーには放銃したくないでしょ?」と親リー特権を行使し、捲り合いの状況になりづらいようにリーチで抑えつけて、うっかりツモって4000オールなら万々歳、1人聴牌で罰符収入プラス親権維持でもOKとワタクシならしてしまいそうですが…
すぐさまダマで巧く拾って3900。
しかし瀬戸熊プロの手を見てみると、親の現物0。親リーが入っていた場合、上家の④pツモ切りは打1sとなり、何も切るモノが無い瀬戸熊プロがやっぱり三mを切っていた可能性は高い。
何にもないから自分の都合でワンプッシュ!となった時に、三mか六mを切るわけだが、三六mならどっちにしろ刺さる、六九mは八mの2枚壁、ペン三mカン三mはニmのワンチャンス、ということで、三m切りになってたと思うんですよねぇ~。
なんかあれば抜いてしまってもいいぐらいのシャンテン数ですが、何もないっすからねw
で、この局面をどう捉えるのか?!「3900で済んで助かった~><」なのか、「ドラドラのチャンス手が一見来たようで、親満クラス放銃となるこの展開は、今日は半ヅキDAYで要注意だな…」なのか?!
この後の瀬戸熊プロの打ち筋に注目ですねぇ~。
東1局1本場。
上家から出た白をスルー、8sツモ切り、下家から出た白をポン、まぁ~同巡2鳴きですわなw
残った手形も悪くはないけど良いわけじゃないし、何より安い。かといって2枚目鳴かないとアガり放棄みたいなもんだから鳴くんだけど、鳴くんだけど本意ではないですよね。鳴いたというよりも鳴かされた感じ?
ソウズリャンメン変化して、カン⑧鳴けて、47s聴牌になるも、上家からリーチが入る。
リーチ時に牌伏せるとか、お前は風間杜夫かΣ\( ̄ー ̄;)
というロン2の仕様に対するツッコミは一先ず置いといて、
リーチを受けて瀬戸熊プロが一発目に持ってきたのは片筋の6s。…プーーーッシュ!
しかし、次巡ドラの西をひいてクマクマ撤退
直後、下家さんが宣言牌またぎのワンチャンス②pを切ってリーチに放銃。
現物も2枚ある中で、その手格好からリーチに打ってちゃダメでしょ…ってレベルの放銃ですが、1300は1600と激安王で済んだので、なんかミスがボケちゃいそうだけど・・・・・・やっぱりこれはダメですよ! w
東2局。
瀬戸熊プロって安易にドラ1リャンメン固定してしまわずに、結構ドラの隣を縦持ち続けるよねぇ~とか過去の対局を思い返しながら浸っている間に瀬戸熊プロが47s3sで先制リーチ!
下家さんの宣言牌を捉えてローーン!7sに裏が載ってメンタンオモ1ウラ4で跳満!!!
瀬戸熊プロクラス、裏ドラが7sなのも透けて見えてますから、さすがですね!
んなわけあるかΣ\( ̄ー ̄;) w
東3局の親番は中1鳴きで前に出るも、脇移動で決着。
今度は2鳴きで發ポン一向聴。
「今日はポンシャンテン取る展開多いなぁ~(´・ω・`)」とちょっと苦しむ予感がしていましたが、まぁ~この局はここから色寄せとかにならない限りはアガれそうだなってなもんで、入り目四からの②⑤⑧③⑥聴牌となり、サクっとアガって東場終了。
なかなかの好配牌を頂くも、ツモ番来ないままに上家さんが親に三元牌2つ食わせて「何してくれとんねん」状態。
しかし鳴かせた相手が同じプロでA1リーガーの猿ちゃんとなれば、当然發は持ってて役満は無いって分かってるからこそのこの軽い三元牌の切り出しだろう…とも読めるのかな?
平和ドラ1の一向聴。親に役満の可能性がある以上、役有り聴牌に組みたいし、リャンメンの縦フォローは要らない。つまり、ドラドラ変化も見据えて6789以上に有効な余剰牌も特に無いし、弄りようがない手格好かな?速度上げる為に八ひけば6切るかな?みたいな。
そしてここでツモ7s。ターツオーバーになってリャンメンターツの選択。ニ五萬受けは目立ってる親の現物にニ萬があるので残したい、③⑥と58の比較だとソウズはドラ色で外側8sがドラ表示牌となれば、もはや選択の余地なし?遊び牌無しの一向聴形維持でツモ切り一択…となると思ったら、なんとここで瀬戸熊プロの選択は打四。
でたでたw これね。この選択の中に瀬戸熊直樹の強さの一端が潜んでますよねぇ~間違いなく。
親は配牌から2つポンポン仕掛けてて、手出しは北①⑨1、ツモ切り牌もニ②と強い牌はまだ出ていないし、まだ張ってなさそうですよね?つまり親へソウズが危険だから止めたとかじゃなくて、アガりへの嗅覚でこの選択がなされたわけだ。
一一一四五六67789④⑤
からツモ③で聴牌。そしてすぐさま5sで出あがり。最速のアガりをモノにする
何遍見ても、自分にはこのアガりは獲れないっすわ…凄過ぎて鼻水が止まりませんわ(´□`。)
というわけで、この半荘トップ!
半荘2回で2人抜け。初戦トップならかなり勝ち上がり濃厚!!!
2戦目。
東1局。
5巡目に平和ドラ1の69s待ち聴牌で即リーチ!
69sは山4、しかも外側の9sが3枚生きですから、アガりは鉄板ですなw
6巡目、猿Pからリーチのみのシャンポン待ちで追いかけリーチが入る。山1。
まぁ~リー棒サンキューってなもんですなw
しかし、この捲り合いを弾き負ける
しかも、掴んだ挙句、裏も1個乗せられちゃう始末…。
また厳しい東1局…。
東3局。
絶テンのチートイドラドラ一m単騎で聴牌。
見て見て、このマンズの下の安さw リーチでもいいんじゃないか??って思うぐらい、山に残ってそうな一mですが、4巡目8s切ってて手出しで7s6sって自分の河に変則手の香りが出過ぎているので、より手堅くダマと。こんなの一mツモ切ってロクヨンとか言われたらボディーに効きますよね、ボディーにw
これが1戦目だと、ツモに賭けてリーチなのか、やっぱり変わらずダマなのか、そこも気になるところですよねぇ~。相手は荒さんや藤崎さんじゃないんだから、変則手と読んでも自分の都合で一mぐらい…って切ってくれそうな相手に見えるんですが…。
ニ萬は2枚とも山に眠ったまま…。
あの瀬戸熊直樹がカン2sチーからの仕掛け?!しかも親!?
瀬戸熊プロの麻雀をよく放送で観てる人たちなら緊急非常事態宣言が発令され、鉄壁の受けが発動されるであろう局面ですが、無事ダブ東も鳴けてダブ東白ドラ3のインパチ聴牌。
⑨だと無駄にチャンタが付くが場に3枚切れ。しかし、各家が一枚ずつ切っており、4枚目が絶好!⑥⑨が山2ながら、これは決まったか!?
しかしこの大チャンス手も捌かれてしまい、ラス目のまま東場終了。
このままでいけば、先ほど2着目だった人がトップ目なので瀬戸熊プロも勝ち上がりとなるが、ウマが5-15しかないので、色々まだ敗退の可能性は残るし、何よりこの半荘の巡りが悪い。
普通ならちょっと不安になってしまいますが、まぁ~最近のリーグ戦での展開悪いところからの建て直し力は見せつけられておりますから、全然心配しておりませんがw
見事この半荘も2着で納め、ベスト16への勝ち上がりを決めました
準々決勝(ベスト16) 6/16(月)&6/17(火) 半荘2回
準決勝(ベスト8) 7/7(月)&7/8(火) 半荘3回
決勝 8/10(日)
ま、絶対王者瀬戸熊プロに“補欠繰り上げ追い風ポールポジション”も発動してしまっては、優勝以外ありえないですよね
ぷり