第9回MONDO名人戦決勝（♯15 ♯16）

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MONDO麻雀プロリーグ 14/15 season

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「第９回モンド名人戦」決勝

対局者：

前原雄大 × 小島武夫 × 荒正義 × 土田浩翔

実況：土屋和彦

解説： バビィ　梶やん

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決勝第１戦

起家～　小島　土田　前原　荒

東１局。まず、先制を決めたのは土田浩翔。東１局に６巡目リーチからの、８巡目ツモ。土田プロ流の思考では、リーチ後３巡以内のツモアガリは好調のサイン。しかも裏裏乗って３０００・６０００とか、誰もが好調を感じずにはいられないところ。

ただ、今シリーズ東発に大きな手をアガった時の土田先生は、その後ジリ貧の空気状態に陥るパターンばっかりだっただけに、ここから簡単に受けに回らず、しっかりと攻め切れるかが鍵となるか！？

東２局。三色崩れの役無しドラ無しカン⑦ｐ待ちを１０巡目に曲げ、１２巡目にあっさりとツモアガリ。裏１載せて、１０００・２０００。今シリーズ出だしは決して好調には見えなかったものの、強引に勢いを手繰り寄せ、そのまま最後まで突っ走り切った感じの前原プロ。この決勝戦でも勢いは陰りを見せない。

東３局。８巡目、荒プロの手牌。　【一三五②②１１２２３３南南　ツモ南】　自風の南を暗刻にして聴牌。宣言牌５ｍで２ｍ待ちの一盃口・南でリーチ。これは空振りに終わり、荒一人テンパイで流局。

東４局１本場。ドラ南。供託１。

３巡目に【一二三五五④⑤⑥⑦⑧２３４】というピンフのみながら３メンチャンでテンパイ。しかしこれをダマに構える。同３巡目、前原プロから切られた⑨ｐをスルー。これをアガらない。

４巡目、「これを待ってたんですよ！」という四ｍビキで、高め③ｐ⑥ｐでタンヤオ付きの手へと変化し、ここで満を持してリーチ。

６巡目、小島プロにもテンパイが入り追いかけリーチ。しかしその宣言牌は土田プロのロン牌。

結局⑨ｐでのアガリとなり、平和のみをリーチでアガることとなった土田プロ。自身のスタイルの意にそぐわないこのアガリを本人はどう捉えているのか？

そして⑨ｐを見逃して貰った前原プロと、⑨ｐが放銃になった小島先生。この２人のこの後の態勢に、この結果はどのような影響を与えるのか？与えないのか？

短い一局でしたが、何か色々と含みがありそうですなぁ～。

東場を終えての点棒状況

小島 14,7　　土田 37,3　　前原 25,0　　荒 23,0

南１局。ドラ３ｓ。

８巡目、タンヤオドラ１のカン４ｓ待ちテンパイを入れる荒。直前に打たれた４ｓ待ち、これをダマに構える。

９巡目、親番小島プロ。チートイツテンパイ。４ｓ切ってドラの３ｓ待ちか、ドラを切っての４ｓ待ちか。

そんなの勿論３ｓ単騎に取るわけで、テンパイ打牌の４ｓで荒プロへ２６００点の放銃。

南２局。ドラ白

１２巡目、前原プロがドラドラの三六ｍ待ちで先制リーチ。

同１２巡目、小島先生がリーチのみの五八ｍ待ちで追いかけリーチ。

１５巡目、平和一気通貫完成の四七ｍ待ちでテンパイの土田プロ。２軒リーチ後に四ｍが通っているものの、選んで牌を切るのは１人しかおらず、自分の河にもマンズは安い。ならばダマでゴッパーを拾うことよりも、リーチを掛けて１２０００～のアガリを目指すということだ！

しかし同１５巡目、リーのみをツモアガる小島武夫。裏は乗らなかったものの、供託２本回収＆２人の勝負手を安手で潰すと、その価値はデカイ！

南３局、ドラ４ｓ。

土田プロの仕掛けが入る中、三色確定形の単騎テンパイとなった前原プロ。９巡目に⑨ｐ単騎でリーチを掛ける。捨て牌も、【９ｓ、⑧ｐ、東、西、白、發、①ｐ、６ｓ、５ｓ】と変則手っぽくもない切り出しからのリャンメン落としリーチ。「リャンメン落としリーチに単騎有り」とはいえ、この河でそれを読めというのも難しいところか。

いや、ただ一つそれも警戒する材料としては、ドラ受けのリャンメン落としという点。１ｓと４ｓと７ｓが全部見えたら２度受けを嫌ったわけじゃないと発覚し、単騎っぽいと気付けるはず！←おいｗ

そして読める読めない以前に、待ちは“アノ”東４局１本場に自分にとって都合の良いアヤが生まれた⑨ｐ待ち。これがアガれない訳がないのである。（断言）

結果、最後のツモまでもつれてちょっと心配になったが、なんとかツモあがって４０００オール！

ね！ｗ

南３局１本場。ドラ⑧ｐ。

６巡目、親番前原プロの先制リーチ。アヤ牌をしっかり捉えた４０００オールを決め、状態が仕上がったか！？・・・しかし、一発ツモとはならず。

てゆうか、結果は一人テンパイで流局。愚形はツモあがるけど、リャンメンはツモらんのかーいヽ(ヽ(･ヽ(･ωヽ(･ω･ヽ(･ω･)ﾉ･ω･)ﾉω･)ﾉ･)ﾉ)ﾉｽﾞｺｰ

南３局２本場。ドラ南。供託１。

２シャンテンでドラの南を手放した荒プロ。

ドラの南をポンできた小島先生が、ロン牌も荒プロが面倒みてくれて、満貫のアガリ。３着が入れ替わる。

南４局、ドラ５ｓ。

發ポン、①ｐポンと仕掛け、対局を終わらせに動く前原プロ。しかし親番荒プロからニ五八ｍ待ちのタンピンリーチが入り、ドラの５ｓをひいたところで撤退。

中終盤、小島先生が白暗刻、四ｍと中のシャンポン待ちでテンパイ。追いかけリーチとぶつけていく。

そして中を一発ツモ！さすがはミスター麻雀小島武夫！！！

この満貫で、２着浮上。２局でラスから２着順アーーップ！

～　決勝第１戦　結果　～

前原　　　35500　　【+45,5】

小島　　　29700　　【+9,7】

土田　　　28300　　【-11,7】

荒正義　　6500　　【-43,5】

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決勝第２戦

起家から　　前原　　土田　　小島　　荒

半荘２回のスプリント勝負。そしてトップの偉いオカ有りのルールとなれば、圧倒的に初戦トップの者が有利。そして初戦２着の者が挑戦権を持つ、といった感じ。

初戦３着だった者はトップを取った上で、素点を叩くか初戦トップ者との２着順差以上を作るかのプラスαの条件を抱えた対局となる。

初戦ラスだった者はもっと過酷で、めちゃんこ大きな素点を叩くか、理想的な並びを作るかといった物凄くか細いルートしか優勝の目が残されていない。

しかし、そんなか細い希望にすがりたい者たちを嘲笑うかのように、初戦トップの前原がこの２戦目東発親番４巡目リーチ！

７巡目、土田。７ｓが重なりヘッドが他に出来、トイツ持ちだった西に手を掛けた。そう、そしてこれが前原のチートイツに刺さる。

リーチ　チートイ　…ウラウラ。親の満貫１２０００。

放銃した土田だけでなく、並びを作りたかった荒、初戦２着の小島、３者に大きなダメージを与える、４巡目リーチ１２０００！！！

次局１本場。ドラ中。８巡目に小島武夫がリーチのみの手、⑤⑧ｐ待ちでリーチを掛ける。

これに追いついたのが前局１２０００の放銃となった土田。【一二三①②⑥⑦⑦⑧１３中中　ツモ③ｐ】三色ドラ２のダママンテンパイ。ダマで満貫あるし、一手変わり確定チャンタのダマッパネへ変化するが、即リーチでぶつけていく。カン２ｓ待ち。

この捲り会いを制したのは、Ｍｒ.リーのみ小島武夫。土田が⑧ｐを掴み、リーチのみの１３００のアガリとなった。

東２局、ドラ２の前原が１４７ｓ待ちテンパイを入れ、リーチ。タンヤオも付く７ｓをツモアガリ、裏１跳満、裏３倍満だったが、裏は乗らずの満貫まで。親っかぶりは土田。苦しい。

東３局は小島土田の２人テンパイで流局。

東３局１本場。親番小島がホンイツ仕掛け。⑥⑨ｐ待ちから自分で既に１枚仕掛けている⑦ｐと西のシャンポン待ちへ変化させる。これに飛び込んだのはトップ目前原。テンパイ打牌で西を切り、ホンイツドラドラの親満へ放銃。しかも打った相手は一番警戒すべき、初戦２着だった小島。その親番で…。

続く２本場、タンヤオ仕掛けを入れて、タンヤオドラ１をツモあがる小島。連チャンは続く。

３本場。親番小島が７巡目リーチ。七対子の發単騎。この親番を落とすべく、必死のクイタン前原雄大。

とここに割って入るは荒正義。メンホンチートイツのドラの南単騎でリーチ！

そして一発で掴んだのは前原。しかしこれは勿論切らず、撤退。

この２軒リーチの捲り合いは、荒が發を掴んで、小島に放銃。裏は乗らずの４８００は５７００。

東３局４本場。發を仕掛ける小島武夫。その鳴きで前原に入るドラのニｍ。しかし最初にテンパイを入れたのはやはりこの男、親番小島。發のみの五八ｍ待ち。

が、９ｓをひいたところで打６ｍとイーシャンテン戻し。ソウズのホンイツへ移行。

前原からツモ切られた２ｓをポンして、ホンイツテンパイ、３６９ｓ待ち。

この小島の２フーロ目で、前原に入ったのは再びドラのニｍ。これでドラ３の満貫手へ。

小島がツモ切った３ｍをポンしてトイトイドラ３のテンパイを入れる前原。③ｐと六ｍのシャンポン待ち。

この捲り合いを制したのは前原。終盤、③ｐを掴んだ小島。まだ仕掛けを入れる前に一ｍを切っていたところからの三ｍポンの仕掛け。ドラがニｍで一三三から一を切るのは不自然。五ｍ四ｍの切れ具合、三ｍポンの仕掛け、この巡目ともなれば前原にドラが暗刻なのは想像がつきそうなところ。残り巡目も加味すると、慎重をきして撤退の選択肢もあったとは思うが、小島武夫は戦う道を選んだ。

アラウンドエイティというこの御年齢で、なんとも若々しい麻雀を打つもんだ！

しかし、パワー勝負となれば、さすがのミスター麻雀でも、生命力溢れる白い妖精には勝てないのである。

東４局、前原。メンピンツモの７００・１３００。

南１局、小島。ツモ・イー＾ペーコー・ドラの１０００・２０００。

南２局、土田。最後の意地、リーヅモチートイツの３２００オール。

南２局１本場、前原。リーチ・ホウテイ・ドラの５２００を小島から出アガリ。

南３局、小島。發ドラ１の１００オールで連チャン成功。

南３局１本場、前原。タンヤオドラ１をツモアガリ、５００・１０００は６００・１１００。

南４局、前原の１人テンパイで流局。

ということは…

この半荘、荒プロはノーホーラ！私が優勝予想してた荒プロは最下位となったのです